おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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売り店 


半日かかって大番頭の儀助とふたりして帳簿をにらみ算盤をはじいていた鶴田屋嘉兵衛。
店の経営もますます順調なのが確認できホッと胸を撫でおろし、新作の菓子をお茶うけに四方山話に入ります。

   「ところで旦那様、岸田屋さんが店をたたんでおしまいになるとか
    で、土蔵二つ付きのその店を売りに出す話もあるそうでございます。
    あのあたりでしたらウチの子店に手頃かと思いますが」

   「岸田屋? はて、聞いたことのあるような ..... 」

   「ほら、あの黒門町の! 弓屋の左ッ側の小間物屋でございますよッ。」

   「弓屋の左 ............ 弓屋ひだり の旦那さま ... プップププーッ プァッハッハッハァ」

店の者には常日頃からギョロリ目玉でヘの字口の嘉兵衛がいきなりの破顔一笑。
これはてっきり旦那が自分の話に乗り気になったと思った儀助。
その店を任せてもらえたらと、これもウフウフと嬉しそう。



                   店先
                               思いだし笑い
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コメント

初めまして

senekaと申します。
ブログ村のアンケートにお答え頂きありがとうございました~。
かなり挑発的な書き方をしたので、誰も答えてくれないかも……と内心ビクビクしてました。

そして――これだよ、これ! というものを読ませて頂き、感謝です。w
一口サイズで読みやすいのもさることながら、嘉兵衛さんて誰? とか、儀助さんは?
とか、そういう引っ掛かりを覚えることなくすんなり読めるのも有難いです。
(ウチのブログが正反対の方向行ってるのは敢えて触れまい……)

しかし、嘉兵衛さん……右や左の旦那様って乞○じゃないんだから……w
番頭さんの勘違いも相まって、くすり、とさせて頂きました。

d_seneka #NkOZRVVI | URL | 2012/11/27 08:24 * edit *

senekaさん:初めまして

senekaさんのアンケート文は決して挑発的じゃなかったですよ。
一番ぎくっとしたのが『画面左端から右端いっぱいまで文字が続く』のとこでしたが
次いで『読む側のことを忘れていませんか?』で、これはもういちばん大切ですね。
あたしは一回読み切りものですけど、続きものの場合は大変だと思います。

これからもよろしくお願いします。

おせん #- | URL | 2012/11/27 21:38 * edit *

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