おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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花と大名 


        城

   ここは西国の某藩、つい先日幕府より遠国の治水工事を命ぜられました。
   かかる費用は莫大なうえに持ち出しですから貧乏なこの藩にとっては頭が痛い事この上なし。
   かねてから歌を詠むのが好きな殿様も、こうなってはそれどころではありません。

   そんなある日、今を盛りの山吹の花をさきほどから飽かず眺めていらっしゃる殿様に
   そのあまりに長き鑑賞に耐えかねたかして、お付きの腰元のひとりが

     「さだめし良い御歌ができたことと存じまする」

   と、御声がけしたところ

     「いやいや歌など思いもよらぬこと。
      あの山吹色のが せめて二、三千枚ほどもあればと思うていただけじゃ」
                                       踊る男
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thread: 花の御江戸のこぼれ話 | janre: 小説・文学 |  trackback: -- | comment: 2 | edit

コメント

再度お邪魔を致します~
(最初にお訪ねした瞬間ブックマーク余裕でした)

やばい、こういう話大好きですw
復元に対する殿様の返しが、愚痴のはずなのに嫌味がなく、洒落てて好みw
でもきっと、聞いた復元は内心「やばっ、地雷踏んだ」と思っただろうなぁ……。

seneka #NkOZRVVI | URL | 2012/11/28 09:52 * edit *

地雷踏み

senekaさん再度の訪問ありがとうござんす~
「やばっ、地雷踏んだ」と思う瞬間とか状況ってけっこうありがちなアタシですから
他人の『地雷踏み話(?)』なんてのもけっこう好きですねぇ。


おせん #- | URL | 2012/11/28 22:22 * edit *

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