おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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小田原土産 

     東海道五十三次 小田原
      昼めしの用意をしているところに大汗かいた亀吉が現れまして

        「おせんさん、ただいま帰りつきましたがお変わりございませんか」

      なんでも駕篭かきの仕事を休んで郷里の小田原に帰っていたとかで、ずいぶんな久しぶり。

        「オヤ 何だえ 」
        「粕(かす)に漬けた小梅でございます。これは小田原(安永の頃の)名物でして」
        「ま、それは珍しいものを。嬉しいねえ」

      どうやら腹を空かせているらしい亀吉にはたくさんの葱を卵でとじたのを冷や飯に乗せた
      いわば昭和・平成の卵丼のようなものを作ってあげましたが、それがまぁよく食べること!
      ヤツのお代わりの連発のおかげでアタシが夜に食べるご飯が無くなっちまいましたヨ。
      仕方ない。今からご飯を炊いて、葱の味噌汁と粕漬けの小梅とで晩めしにしようかねえ。

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