おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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なめ男 


   「ア、アデサン! い いや違った姐さんだ! 出っ出たんですよお」
   「何だい 騒々しい」

血相変えた参八の形相のあまりのもの凄さに、てっきり当たりくじでも出たのかと思えば

   「あの、日本橋の蓬栄堂で美男筆ってのを売り出したんですがネ
    それが飛ぶように売れてるって・・・ウググ ムグゥ。。。」

美男と聞き反射的に「なんだってッ」と参八の襟首引っ掴んだものですから奴め、失神しかかりました。
そこで慌ててホッペタ叩いて問いただし、ようやく詳しいことが分りました。

蓬栄堂は元々は筆専門だったのが二代目が小間物業に切り替え、筆業の方は細々続けている状態でした。
小間物業は主に女客が相手の商売なので店で働くのはいい男ばかり揃えた二代目だったのですが、それを
もうひとひねり、というわけで後を継いだばかりの三代目が筆で客寄せすることを思いついたのです。

それは『筆の毛先を揃える為に口に含んでなめる』という筆作り最後の作業を客の目の前で見せるという
簡単な事でしたがこれが大評判。筆は売れるわ小間物は今まで以上売れるわの大当たり。

   「なにしろ なめるのが、美男揃いの店の選りすぐりばっかり、苦みばしったのから青いのまで。
    店にゃ若いのから、年増はおろか婆ァまで押しかけてるって話しで。
    アレ 姐さんどこへ?」

ふふ 知れたことサ。あたしゃ苦みばしったのにしよ。。。。。
       筆 筆屋
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コメント

こんにちは。
先日は、コメントありがとうございました。
って、今頃になってしまい申し訳ありません。
私のつたないブログを見ていただいてありがとうございます。
これからも日々更新してまいりますので
よろしかったら遊びに来てくださいね

では素敵なクリスマスを~☆

ちょこママ #- | URL | 2012/12/25 16:48 * edit *

ちょこママさんへ

ちょこママさん こんにちは。
忙しい中の訪問ありがとうございます。
ちょこちゃんナナちゃんにはいつも癒されています。
       (訪問は、ほぼ日課になっちゃいました)

これからも遊びに行きますね〜

おせん #- | URL | 2012/12/27 06:55 * edit *

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