おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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知ってるくせに 


赤山老人、きょうは新年になって初めての神田同朋町に住む薮中竜竹宅訪問。
今年こそは勝ちから始めたいものじゃ、と腕をさすりながら碁敵宅へ向かっていたわけだが
竜竹宅の前に着いたところで天秤棒を担いだ魚屋と行き合わせ、竜竹への土産にちょうど良いと

   「これ、何ぞ良いのはあるかえ」

   「へい、鯛がございます」

   「値はいかほどじゃ」

   「そくがれん(百五十:魚屋や八百屋などの符牒)でいかがでしょう」

   「そくがれんとは何のことじゃ。客に分るよう銭で言え」

   「百八十でござります」

   「この嘘つきめ。さっき百五十と言うたではないか」  

それで赤山老人、百二十文まで値切るのに成功したのであった。
                   たい 踊る男
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