おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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竜竹の養生訓 


武州多摩郡原村にある鶴の湯で療養して病いも癒えた甲田屋のおこん、久しぶりの我が家に落ちつくと
さっそくかかりつけの医者である薮中竜竹宅へ手代を差し向けた。

 「おかげさまでおかみさんの病いもすっかり治りましてございます。
  ですが、すっかり治ったとはいえ病後の身。何か用心することがございましょうか」

 「いや、普通に家のことなどなさっても良かろう。早寝早起き、家事もする。
  町に出るのも良し、参詣するも良し。食べるものにも気を使う必要はござらん」

 「すると、魚や貝に大根たまご 何でも食べていいのでしょうか」

 「うんうん、構わぬ。けっこうけっこう」

 「では松茸は?」

 「たんと食べなされ。
  が、しかし松茸のようなもの、あれはいかぬ。くれぐれも過ぎぬようにとお伝えくだされ。コホン」
                   まつたけ
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