おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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分かれ道 


な、きれいに別れてくんねえ
惚れた腫れたの仲である半次が帰り際に言った言葉は、お銀にとって思いがけないものだった。
なんでだいと聞くと、半次はすました顔で飽きたからだと言った。

 「嘘だろ」

 「嘘もへちまもねえ。とにかく飽きたんだ」   

あたしゃ納得できないね。そう言って責めたてたお銀に、遂に本音を吐いた半次の言い分は

 「おめえはいい女だが間男するのはこれでなかなか骨がおれるのサ。
  ま、別れるのはオレも本意じゃねえんだが .......  」

おめえが旦那と切れてくれるんだったら話は別だと言い残して半次は帰っていった。

半次はうお新という料理屋の板場で働いている腕のいい料理人だが長屋暮らし。
一方お銀を囲っている旦那はかなりの年寄りで孫のような年頃のお銀に銭かねを惜しまない。
さあ、どっちを取るんだ ....

どうやらお銀はこのまま妾暮らしを続けるかどうかの瀬戸際に立たされてしまったらしい。


             としま
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