おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
trackback: -- | comment: -- | edit

相棒に 


古紙買いの伝蔵が、きょう買い取った中に緋色の湯文字(ゆもじ:腰巻)があった。
ただ、緋色といっても使い込まれたそれは色あせており生地も傷んでいる。

これを親方に差し出しゃ 間違いなく浅草紙の材料として梳き込まれるに違いねえ。
そう思った伝蔵はこれを自分のものとすることに決め、湯文字を親方に納めなかった。
買い取りの元手(もとで:資金)は親方から出ているから、この湯文字分は伝蔵の手取りが減るわけだ。


湯文字は女が下半身に着ける肌着で、これを我がものとした伝蔵。しかも褪せているとはいえ緋色...
伝蔵にはそんな趣味があったのだろうか .....

そして湯文字を懐にした伝蔵、にやにやいそいそと さも嬉しげに家路についたものだ。
やがて、ももひき長屋に帰り着くと伝蔵は持ち帰った湯文字を細長く裂き始めた。

伝蔵はこの裂いた布きれを幅広に組みあげ、可愛いタロに首輪を作ってやるつもりなのだ。
これで伝蔵、手先が案外器用なのである。

土間では餌を食べ終えたタロが夕方の散歩を待って、尻尾を振りつつ伝蔵を見上げている。
             タロ
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
thread: 花の御江戸のこぼれ話 | janre: 小説・文学 |  trackback: -- | comment: 4 | edit

コメント

気配り

待ってました(笑)。お久しぶりのタロちゃんの登場です。

なるほど、首輪とは。
伝蔵さんのタロへの優しさですね。
使い古した湯文字なら、布は相当柔らかくなっている筈ですから、タロの首に優しいのでしょう。
タロも嬉しそうです。

千鳥道行 #EBUSheBA | URL | 2013/03/10 20:58 * edit *

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# |  | 2013/03/15 00:52 * edit *

タロちゃん伝蔵さんは、相性ピッタシカンカン。。。
おせんが子犬(タロ)の押しつけ先を伝蔵にしたのは『正解』だったようです。
たとえ苦しまぎれとはいえ、アタシの勘働きも馬鹿になりませんネ。
このコンビの良き相棒ぶりもじっくり見てみたいものです。

おせん #- | URL | 2013/03/17 13:17 * edit *

わお


   コレハコレハ .... 

           ヾ(≧∇≦*)/ ヒャッホー!ンマイッ!

おせん #- | URL | 2013/03/17 13:45 * edit *

コメントの投稿

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。