おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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跳べ! 伝ちゃん 


伝蔵さんて、 妙ですぜ。
久しぶりに訪ねてきた参八が家に入るなり声をひそめ、そう言ったのです。

 「さっき見たら裏の空き地で ぴょんぴょん跳んでるんでげす」

裏の空き地というのは昌明寺の裏手にあたり、雑木と草ばかりのだだっ広い場所なんですが .....
そこは町の子どもたちの遊び場で、大人の伝蔵がそこで飛び跳ねているのは確かに妙な話に違いない。

今までに数々の怪異に遭遇した伝蔵、ついにおかしくなって一線を越えちゃったのか!?
あ、ご存じない方もいらっしゃるかも知れませんが、怪異のほとんどは何を隠そうアタシがからんでるんです。
だから、せめてもの罪滅ぼし、いや 慰めにでもなればと可愛い犬のタロちゃんをあげたのに .....
   伝蔵も、こうなっては手遅れかもしれない ・・・
さすがのアタシも暗い気持ちになって、参八の案内で伝蔵が跳んでたという場所に行ってみました。

ええ、空き地に入ってみると、すぐに分りました。伝蔵が跳んでた場所が。
そこだけ女物の帯くらいの幅と長さに地面がむき出しになっており、等間隔に草が生えてましたから。
むき出しの地面は踏み固めたようになっていて、等間隔の草が無ければまるで道のように見えました。

   こ、ここでピョンピョン。。。。。アァ 伝蔵 哀れ ・・・

思わず涙ぐんだアタシをお笑いください。こう見えたってアタシだって女ですもの。。。。。
そんな甘い涙にかきくれるアタシの耳に、参八の素っ頓狂な声が飛び込んできました。

 「あ、姐さんッ こいつ麻ですぜ」

等間隔に生えているのは草じゃなく麻だった・・・ 成長の早い麻の種をどこから手に入れたのか伝蔵。
麻は蒔いて四、五日もすれば芽が出、それからの成長はめざましく四ケ月もすれば十尺(三メートル強)には
育つという。
芽のうちから毎日欠かさず飛び越える訓練を欠かさず続ければ驚異の跳躍力が身につく ......
・・・って、それって忍者? そうなのかい エ!? 伝蔵さんヨ ・・・
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伝蔵の遭遇した怪異関連

 そもそもは   鬼女
 続いて     見たな
 そして     ホの字の伝蔵
 最後に罪滅ぼし くのいち見参
 


怪異番外編   怪異 

 番外編の初話 SFすっぽんぽん        


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コメント

あれ、まぁ

これは少し薬の効き過ぎではありますまいか。伝蔵さんの素直な性格の事、かなり暗示が効いてしまったのでは。
足首など挫かぬか、心配であります。

(ところでやっぱり、横でタロも飛び跳ねているのかしら。だとすれば微笑ましい限りです)

千鳥道行 #EBUSheBA | URL | 2013/03/20 18:42 * edit *

体ができれば自信がつく

伝蔵さんは腰抜かし専門、足首など挫いたら可哀想すぎますもんネ。。。
気をつけるようアタシからも言っときます。
ま、体の鍛錬に夢中になってれば疲れてぐっすり(心地よく)眠れるはず。
物の怪などに怯えることもないでしょう。

そうそう、タロも飛び跳ねてますヨ。

おせん #- | URL | 2013/03/23 08:52 * edit *

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