おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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男気まんまん 

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大店ではないが、そこそこに手広く、かつ堅実に商っていたはずの藤澤屋がつぶれるのはあっというまだった。
つぶれたのは売掛金の焦げつきが発端で、金策に奔走する主人の喜兵衛が病に倒れたのが致命的となった。
奉公人たちは先の見通しの立たない藤澤屋を身限りさっさと辞めて行ったが、さのは残った。

住み込み女中だったさのが去らなかったのは、年齢も五十で帰る家も、頼る身寄りも無かったからである。
そして何より『長年お世話になった主家の零落を見てみぬふりはできない』気持ちゆえなのであった。

居残ったさのは内職や通いの賃仕事に励みつつ病床の喜兵衛とその娘やそを養った。
やそは赤ん坊の頃の熱病が原因で手足が不自由になり、好奇の目にさらされる外出を嫌う娘である。

何もかも一手に引き受けて家事や仕事に励んださのだったが苦痛に思ったことは一度もなかった。
むしろ喜兵衛とやその父娘を支え養うことに女中時代にはなかった充実感を覚えたほどである。
しかし、そんな暮らしは半年も続かなかった。喜兵衛が死んだのである。

こうなると体が不自由でお嬢様育ちのやそを一人置いて出て行けるようなさのではない。
しかも
亡くなられた旦那様には気の毒だが、うまい事にこれからはお嬢様とあたしの女ふたり暮らしだ。
ちょっとは気ままにおもしろおかしくやらせていただきましょうかねえ .......などと思っている。

これまでをほとんど家の中でひっそり暮らしてきたやその笑顔を引き出してみたい さのなのである。

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コメント

後追い

 その後パソコンの新機選定の方は如何ですか。

 実は、こちらのパソコンもしばしば失神するようになりました(突然落ちる)。
 どうもおせんさんのパソコンに惚れていたらしいのです。それで後追い自殺をしようと・・・。
 時々高熱を発してうわ言を言うようになりましたので、しっかりしろと保冷材で体を冷やしています。しかし、いつまで持つか判りません。
 (3年は経っていないので、納得がいきません。悪い病気にかかったのかも)

 風疹だのなんだのも流行っていると聞きます。おせんさんもご用心を。

千鳥道行 #EBUSheBA | URL | 2013/05/23 22:10 * edit *

iPadに不満


千鳥パソコンを六道の辻あたりで手招きしているおせんパソコン………
ご愁傷様です、、、などと言っている場合じゃないッ
ほんと、パソコンが無いって(あたしにゃ)不便すぎます。
壊れパソコン、一度修理予定で「プロに見てもらおうか」と思ってます。
ずっと放置で、人のiPadばかりでしたから。
あれはパソコンじゃない………不便です。まったく。

おせん #- | URL | 2013/05/25 07:18 * edit *

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