おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

毒きゅうり 



 「ギャアアー !!!」
闇をつんざく男の悲鳴・・・

けど、闇とはいってもまだ真夜中じゃない酉(トリ)の刻。
今でいえば午後七時あたりってところだろうか。アタシも少ぉし昼寝が過ぎちまったようだネ。

 「ア、アデサン! チ、チガッタ。姐さん。アワワ デ、出たんですよお!!!」

参八が指差すその先にあるのは竹ザルに盛った苦瓜(ゴーヤ)じゃないか。

 「参八、こんなもので いちいち騒ぐんじゃないよ」

 「で、でも 姐さん この胡瓜は普通じゃねえ。きっと毒持ってますぜ」

そんな参八に苦みを生かした苦瓜料理を食べさせたらきっと『やっぱり毒だ』と悶絶するに違いない。

    苦瓜

    苦瓜佃煮


   
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