おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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SF すっぽんぽん 


日の落ちた高田の馬場沿いの道を歩いていると、いきなりの突風に襲われました。
なぜにそんな所をひとりで歩いていたかは、訳ありですから申しあげられませんが、
強い風に提灯の灯も消えてしまい、人気(ヒトケ)のない場所はいっそう不気味です。

イエ、突風はすぐにおさまりましたが何だか草むらに何かの気配がするのですね これが。
ゾオッと凍りついたのも束の間、折よく雲間から月明かりが差し、気配の主をこの目で
しっかり確かめることができました。

それはなんと素っ裸でうずくまっている大男でございました。
闇夜に素っ裸とは!と、仰天しつつも『この変態野郎めが! 』と、怒りめらめらのアタシ。
それに構わず大男はうずくまったままの姿勢で、身構えたアタシの方にゆっくり顔を向け

   「 皿 粉 ?」

ええ、サラ コナ。確かそう言ったように覚えています。
で、
ははーん 皿と言うところを見ると番町のお屋敷勤めのお菊さんゆかりの人か?
いやいや、粉と言うからには上新粉かくず粉、なら菓子職人かもしれない。
などと色々考えておりますと、いつのまにやら目の前に近づいてきていた大男が
アタシの顔をじっと見定めたのち、気落ちしたのか力無くもたどたどしい口調で

   「チガウ、コノ女デハナイ」

と呟き、元いた場所にノソノソ戻るや最初見た時と同じようにうずくまりました。
それを見て『アンタ誰なのサ』と叫んだわけですが、『田峰だ』とソイツの声が聞こえた
直後に再び突風が起こり、いつのまにやら男の姿は消え失せておりました。
二年ほど前の不思議な体験でしたが結局『たみねだ』と名乗った大男の正体は知れずじまい。
男が消えた場所に転がっていたヘンテコなものを拾ったアタシがあちこちの時代を行き来する
ようになったのは、それからまもなくのことでございます。
ですが、このことは何かとはばかりある話。どうかご内聞に。
                            千鳥 青緑

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コメント

 「皿粉」って(笑)、田峰さんの話だったんですか。う~ん。「たみねだ」まで気づきませんでしたよ。

 ところでおせんさん、「風呂め手薄」じゃなかった「プロメテウス」はご覧になりましたか。餡泥井戸のキャラクターは良く出来ていましたが、話の本筋は尻切れトンボ、続編を見ろ、といった感じでした(あれは「絵入庵」話前章だったです)。

千鳥道行 #- | URL | 2012/09/24 06:56 * edit *

ヘヘ すっぽんぽん、これでも献辞

惚れ込んだあのSF映画(監督J・キャメロン)へのオマージュというには
悪ふざけが過ぎている気もしますが、この『SF すっぽんぽん』であの作品の
末端に食い込めた(ってのは勘違いですネ もちろん)望外の幸せ&喜び。。。

あ、プロメテウス拝見いたしました・・・おせん的にはガッカリ映画でした。
2010年宇宙の旅的な展開を期待していたのに千鳥の旦那のおっしゃる通り
あれは『前章』で、それはそれで良かったのですけど、期待の方向とまるまる
食い違っちゃってたのはアタシが悪かったのでしょうネ きっと。
同日に観たリメイク版トータル・リコールの方が点数はるかに高かったですね。

あ〜 SF映画もそうでない映画も、もっと観たい!!!、と思っております。

おせん #- | URL | 2012/09/24 20:09 * edit *

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