おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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闇夜の出来事 


媛垣(ひめがき)神社の御神体はその昔スサノオノミコトが蹴飛ばし飛んできたという大きな岩である。
ところがそこの神主が近ごろ流行りの丑の刻参りに頭を悩ませているとか。
そして、『これはちょっとおかしな話だ』とも思っているらしい。

なぜなら
そもそも丑の刻参りというのは真夜中の丑の刻に毎夜ひそかに神社を訪れ、持参した藁人形を御神木に
あてがって五寸釘を打ち込むのが作法(?)であるからして、御神木など無い媛垣神社に丑の刻参りの
者が訪れることなどありえないのである。
御神体のすぐ隣の大木がいかにもそれらしく人々の目に映ったのか ...... 何本もの太々しい釘が打ち込ま
れる日々が続いているのである。

さて夜中に小便に立った当の神主、気配を感じ『またか!』と例の大木の方を見たが人影など無い。
が、しかし気配はある .... おかしい さては遂に呪詛神が出たか! と視線を落とした神主の目に這いずり
まわる獣の姿が映った。

どのくらいたっただろうか
腰が抜けその場にへたり込んでしまった神主のところへ、四つん這いになったのがゴソゴソ寄ってき

   「もうし、釘を落としちまいました。一緒に捜しておくんなさい」

         神社 踊る男
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