おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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知人多し 


鐘ケ淵の赤山老宅を訪れた客人が

   「来る途中に大川で見ましたが世の中には泳ぎの達者がいるものですなあ」
   「ほう、してどのような?」
   「うつむけになって身動きもせず十丁(一キロ)ばかり。
    それから沖のほうへ出てゆかれました。
    それ以上は目も届きませぬゆえ見るのをあきらめた次第です」

それは「おおかた土左衛門でござろう」と言い放った赤山老に、客人が

   「おお 名まで御存知とはさすが。 ご隠居はお顔が広い」

毒気を抜かれた赤山老人、憮然とした顔で茶を飲んでいる。

              大川

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