おせんの江戸日誌

江戸と平成の世を行きつ戻りつの書き散らし

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負けおしみ 


神田同朋町に住む医者の薮中竜竹と鐘ケ淵に隠居の赤山老人は二十年来の碁友だち。

きょうは本腰入れて碁の勝負を、と竜竹宅へ泊まりがけで来た赤山老人だが勝負の方はさっぱり。
腕は互角のはずと首をひねる赤山老人と、連勝でニヤニヤの竜竹が金沢町の湯屋に出かけたのが暮れ六ツの頃。

夜道を歩いてすっかり体が冷えきってしまった赤山老人が、湯屋に着くなり

   「おお寒 〜」

と、着ていたものを くるくると脱ぎ捨てるや 湯殿へ駆けて行くのを見とがめた三助

   「モシモシ、まだ頭巾(ずきん)をおかぶりですぞ。。。」

それを聞いた赤山老人、ハッとしたが碁に負けて頭に血がのぼっていたせいもあって

   「家では常にこうじゃ!」
                         湯桶と手ぬぐい
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